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そこからの行動は私も考えてやったわけじゃない。だけど最大生理限界だからいけるかもしれない。そう思った。
「!?」
投げた槍を電子の力で引き戻し、その刃は予想外の所からイーターさんの背中をかすめた。
「や、やった!!」
傷は浅い。イーターさんにとってはかすり傷だろう。それでも当てることができた。
「まさかあんな距離から戻してくるとはな。よく思いついたもんだぜ」
「最大生理限界ならひょっとしてって。これで、奥義教えてくれますよね?」
そして奥義を取得できれば免許皆伝。闘刃君に会いに行ける。
「約束は約束だ。流槍術の奥義、伝授してやる。槍を貸しな」
イーターさんに自分の槍を渡すと、それにある物質をはめ込んだ。そして再び槍を私に戻す。
「……え?」
はめ込まれた物は石のようだった。紫色の光を放つ綺麗な石だけど、まさかこれが奥義?なわけないかな?
「古代石だ。流槍術は別名ドラゴンの竜という文字で『竜槍術』とも言われている。古代七竜をかつて従えていたラクシードが使っていた。その槍は複製品だ。だから一体しか古代石をはめ込められない」
じゃあ、この紫色の石は古代生物である竜の精神が宿っている……。
「古代七竜の古代石は俺は二つしか持っていない。一つはこの赤竜、もう一つはその雷竜だ」
「雷の竜……」
たまたまだと思うけど、私と同じ属性を持つ竜の力が武器に加わった。
と言ってもさっきまでの状態と全く変わらない。
「上手く使いこなす事ができればそれが奥義になる。ま、お前にその器があるかは知らんな。基本的に竜は寡黙で自分より強い者でなければ従わない」
……どうすればいいんだろう?それを証明する方法が考えつかない。雷竜を呼んでみたが反応もない。
ん~?
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