第二十一章 修業の刻

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あの先が外に繋がっている。そういう事だろう。   「どちらにしろ俺は近々外へ出すつもりだった。大きくなるにつれ、さらにシャルナに似てきて、俺は錯覚してしまいそうだった」   「それって……」   シャルナさんはまさかイーターさんの恋人だった?   そうは聞けなかった。初めてイーターさんが苦々しい表情をしたからだ。   「生きて戻る事はないと思っていた。結局死に方まで予想通りときた。クソガキはやっぱりクソガキだったな」   「悲しくは……ないんですか?」   「さぁな。直接見たわけでもねぇし、わからないな。ただ、クソガキらしく生きられたんだから俺が思う事はない。……ほら、早く行け」   背中を押されながら私は出口へと進む。だけど直ぐに止まり、後ろを振り向いた。   「私も……イーターさんの事、師匠って呼んでいいですか?」   それを言われたイーターさんは最初驚いたように目を見開いたが、息をついてこちらを見つめる。   「勝手にしとけ。お前は二番目だがな」   「師匠!!絶対!!また会いに来ます!!約束します!!」   大声でそう宣言した。すると師匠は声高々に笑いながら言い返してくる。   「若菜、お前はまだ極めてねぇ。免許皆伝になりたきゃあまた来な」   「はい!!それじゃあ、また!!」   次こそ前だけを向いて走って行く。   早く闘刃君に会いたい。その一心で私の刻は動き出した。
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