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「……わかったっす。でも、どんな結果になろうとも俺はメイの味方っす」
「ありがとう、ケンちゃん」
では、とメイデンさんは私に視線を向ける。
「若菜?だったかしら。私は何歳に見える?」
「え?二十代くらいですか?」
急に変な質問をしてどうしたんだろう?そう首を傾げていたが、流人君と蓮さんは何かに気がつく。
「若菜ちゃん、違和感ない?メイデンさんは二十五年前の戦争で流奈さんと共に戦ったんだよ。なのに外見はどう上に見積もっても三十はいってない」
確かに。でもそれってどういう事?
「申し遅れましたわ。私は討伐協会第二幹部、上級古代魔生物のメイデン。人間じゃありません」
私達は一斉に椅子から離れ、武器を手に構える。
魔生物?私が初めて見たのと全然違う。でも彼女は上級と言った。人間とほぼ同じと書いてあったあの本は事実だったのか。
「待つっす。メイは魔生物なんすけど、従来の魔生物とは別物なんすよ。だから……」
「若菜、流人、構えを解け」
蓮さんに従い、武器は背中に戻す。本音からすると、私は迷っていた。彼女の健太君を思う気持ちは嘘ではない。なのにこんな素敵な女性が魔生物だなんて。
「魔生物にも何か事情があるようだな」
「……あなた達はゼルグランドの街を見たかしら?」
街といえば破壊された箇所がちらほら見かけたような。でもその事が彼女と何の関係があるのか。
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