第十章 姉妹の再会

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白っぽい服に黒のラインが入ったスカートを着た黄色い髪の女が私の横に顔を出す。   気配どころか匂いすら感じない。どういうこと?この子の匂いは特殊だから絶対わかるはずが。   「まいど」   彼女は購入したクロノストーンを私に差し出す。   「これは復帰記念ですわ。一ヶ月ぶりですわね、ロゼお姉様」   「シー……」   手渡されたクロノストーンを私が握るとシーは満足した顔をして店を去る。   私は彼女の横をそのまま歩いた。   「監視されてますのね」   前を向いた状態でシーは何気なく話す。   「討伐協会は私に対してデュラン側から接触があると読んでいる。目覚めて以来私の近くには何かしらいるみたい」   蓮花から討伐協会の方針を聞き、何となくそう予想している。   「……その首輪は?」   「謀反しないための物ですわ。滞在も時間制限がありますの」   商店街を出てシーは公園の方に足を運ぶ。子供達が無邪気に遊んでいる中、私達はそこのベンチに座った。   なるほど。ここならば怪しい奴を展望できる。   「ロゼお姉様、お伝えしたいことがあります」   「何?」   「……宗吉は現在意識不明の重体ですの。もう一ヶ月目覚めていませんわ」   彼が一ヶ月……も?自分の心音がやけに速くなる。それに息切れもしてきた。だって私があの時……あの、とき……。   「ロゼお姉様、気をしっかり。大丈夫ですわ。宗吉には研究所内の最新設備を使ってますの。ただ……」   「…………」   「血を流し過ぎたみたいで。今も生死をさ迷っている状態に変わりはありませんわ」  
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