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ドサッ
光が恭一に一世一代のカミングアウトをしていた、その頃。
一目のない暗い路地裏。
1人の青年の足下に数人の男達が倒れていた。
コンクリートの地面には赤黒い血溜まり。
その中心で彼は、妖艶に微笑んでいる。
「……そう……やっと選んだんだね」
誰に言うわけでもなく、彼は呟く。
此処には居ない、『彼女』に問いかけるように。
「世界なんて、必要ないんだよ」
彼はただ『終焉』を望む。
「終わらせよう。全てを……"時の黙示録"は、動き出した……」
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