第一幕:平凡から非凡への道

2/24
218人が本棚に入れています
本棚に追加
/163ページ
神は僕を許してくれるだろうか―――――― この罪深い僕の事を―――――― 貴女に会えて僕は愛を知った…… ありがとう…… 貴女に会えて僕は嫉妬を覚えた…… 貴女に近付く奴らが憎い…… この世界には2人の男女が居た。 守護に守られた絶対的存在の姫。 悪魔に愛され心を失った哀れな王子。 この2人は結ばれる事はなかった。 姫には別に大切な人が居たから……。 それはとても悲しき物語。 ―☆― 頬に冷たい何かがこぼれ落ちた。 それが涙と分かったのは、冷たい何かを手のひらで拭ったから…。 「……夢?」 まだ眠たい瞼を擦りパジャマのまま一階に向かう。 それが、非凡生活の幕開けなんて俺…雪村湊(ユキムラ・ミナト)は知らなかった。 何せ運動神経、頭脳は平凡の平凡…つまりバカですから…。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!