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神は僕を許してくれるだろうか――――――
この罪深い僕の事を――――――
貴女に会えて僕は愛を知った……
ありがとう……
貴女に会えて僕は嫉妬を覚えた……
貴女に近付く奴らが憎い……
この世界には2人の男女が居た。
守護に守られた絶対的存在の姫。
悪魔に愛され心を失った哀れな王子。
この2人は結ばれる事はなかった。
姫には別に大切な人が居たから……。
それはとても悲しき物語。
―☆―
頬に冷たい何かがこぼれ落ちた。
それが涙と分かったのは、冷たい何かを手のひらで拭ったから…。
「……夢?」
まだ眠たい瞼を擦りパジャマのまま一階に向かう。
それが、非凡生活の幕開けなんて俺…雪村湊(ユキムラ・ミナト)は知らなかった。
何せ運動神経、頭脳は平凡の平凡…つまりバカですから…。
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