第一幕:平凡から非凡への道

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えーっと、どこかでお会いしましたっけ? そんなマヌケ面をした俺を見た少年は、あろうことか鼻で笑いやがった。 美形顔で笑われると、俺の存在全否定されたみたいでムカつく~。 「雪村家は姫君の中でも最も力が強いと聞いたが、実際は弱っちいな」 「なっ、何ワケわかんない事言ってんだよ!!雪村家?ウチはそんなに立派な家じゃねぇ!!」 「ああ…弱っちいだけだと思ったが、バカなのか……これは守る気も失せる」 他人にバカと言われると無性に腹が立つ。 それに守る?誰を? もう何なんだよ、さっきから全然話がかみ合わない。 雪村家?誰かと勘違いしてるんじゃないのか? そしてコイツは誰なんだ? 俺の名前を知っていた。 それにさっきの化け物は……。 「これは、ジジイに交渉して別の姫君に変えてもらうか」 「誰がジジイじゃと?」 少年が考え込んでると少年の背後から声が聞こえた。 俺は、少年の後ろを見るといつの間にかお爺さんが居た。 少年自身も気付かなかったらしくて、勢いよく振り返りお爺さんから離れた。 俺は、地図を見ながら一か八かで訪ねる事にした。 「…あのー、もしかして栗林雅也さん…ですか?」 「おぉ、君が蒼ちゃんの息子の湊くんかね?」 お爺さんこと雅也さんは、ニッコリ笑い俺を歓迎してくれた。 赤髪とは大違い♪(ゴキゲン)
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