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凜side
希望の高校に入って
もう早2ヶ月が過ぎようとしていた。
6月はイベントも行事も特に何もない月で
私 「佐伯 凜」 は、
只 賑やかな窓の外をぼーっと眺めていた。
外では男子達がサッカーをしたりして盛り上がっている。
この炎天下の中よくあんな走れるなぁ…
そんな事を思っていると、
丁度 3限の予鈴が鳴り響く。
ちらりと時計の方を見るとふいに隣からひそひそと声が聞こえてきた。
「ねぇ王子様今日も超かっこいいよねっ///
「うんうん、優しいしカッコイイし紳士的だし…ほんと王子様って感じ」
その子達の視線の先を見てみると、噂話の主らしき男の子がいた。
ニコニコ笑ってる姿は私には、いつも作り笑いに見えた。
その時、その男の子と
視線が交わった、
と思ったのも束の間視線が交わったのは一瞬だけだった。
まぁ…私には関係ないしどうでもいいか…
そう思ってまた窓の方へと顔を向ける。
…そういえば今の男の子の名前何だっけ?
本名が「王子様」な訳ないし…
元々私は物覚えがいい方じゃないので一端そこで諦める事にした。
すると、よく聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。
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