ファンタジー世界のあるある

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「やっべ、ヨダレでた。危ない危ない。」 栗栖は片手で口を拭った。 「栗栖ちゃん汚いです」 百舌鳥はつぶやいた。 「失礼、じゃ続けるよ。魔王はオワタ樹林の中心にある砦に潜伏してるみたいよ、魔王が獣(?)ってのが関係あるのか分からないけど、オークやらピッグマンやら獣系の魔物を従えてるそうな。以上が依頼内容です。」 用紙を読み終えた栗栖は、それを丸め懐にしまった。 「とりあえず以上が依頼内容ですー、読むの疲れた」 「お疲れ栗栖ちゃん」 「お疲れ様でしたん」 二人はそれぞれ栗栖に声をかけた、だが読んでいる間にも栗栖のテンションは既に頂点にまで達していた。 先程から栗栖の周りが若干歪みかけているのが何よりの証拠だ。 「じゃ確認すんだから早く行きましょうよ、討伐しましょう討伐。」 栗栖は薙刀を構え、物凄いやる気を見せていた。 そのせいだろうか、構えた薙刀からは何か禍禍しいオーラが出ている。 熊猫はそれに気づき、少し冷や汗をかいてた。 「わかったわかった、もう行きますよ、百舌鳥も栗栖も準備は良いよね?(って言うか早くしないとNADEGIRIにされそう)」 そう言うと、熊猫は両腕に鉄製のグローブを装備した。 一見防具にも見えるが、これは熊猫のれっきとした武器だ。 百舌鳥はそんな熊猫をみてクスクスと笑っていた。 「ねぇねぇ熊猫さん、今どんな気持ち?」 百舌鳥も既に自分の武器である、釘バットをその手に握っていた。 三人がそれぞれ準備が出来た事を確認すると。 「魔王覚悟ぉぉ!!パンツよこせやぁ!!」 栗栖は真っ先にオワタ樹林へと駆け出した。もはやハンターの血が騒ぐと言うより、戦闘狂の如く飛び出していった。 「栗栖ちゃんに続く!!」 百舌鳥も栗栖に続き駆け出した。 「私をぼっちにするんじゃないよ!!」 最後に熊猫がその後に続いた。 そして三人は魔王討伐の為、オワタ樹林中心部にある砦を目指すのであった。
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