ファンタジー世界のあるある

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それから数十分後 オワタ樹林の中心にそびえ立つ、巨大な砦の前には紅髪の青年と、黒のライダースーツを着た女性の二人の姿があった。 「結局、ここに来るまで対して強い相手がおらんかったなぁ」 「ぶっちゃけチートじみたお前に勝てる奴が居ないと思うぞ」 実はこの二人、ギルドの中でも、主に賞金を目当てに活動するグループ『財閥』に所属する、れっきとした傭兵 紅髪に胸元まで伸びた長い襟足を束ね、革のジャケットにロングブーツ、そしてサングラス。この如何にもガラの悪い青年の名は、朔竜。 武術と武器の多彩なコンビネーションに定評のある戦闘狂。 ギルドの仕事をしながら、自分より強い相手を探している。さらに、とあるコロシアムのランカーでもある。 もう一人コンビを組んでいる、ライダースーツの女性はイトマ。 もともと、とある名家の令嬢だったがそんな日々に退屈し、ギルドへとやってきた物好きである。 こちらは主に足技を基本に、凶悪な蹴り技で敵を討つスタイルをとる。武術自体は「習い事」として習得したモノを我流にアレンジしている。 さらに、職業は僧侶。ゆえに治療系魔法、強化系魔法も使う事が出来る。しかも実はかなりの高位僧侶しか使う事が出来ない蘇生魔法も使うことが出来る。 この二人は、依頼と関係なく偶然にも最近名をあげている魔王の噂を聞き付けて、此処にやってきたのだ。
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