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【パンゲア大陸の西:商業都市ツィータ】
この国にある、ギルド館ツィータ支部は今日も多くの人で賑わいを見せていた。
そんな中、ギルドの依頼掲示板の前に奇妙な三人組がなにやら揉めているようだった。
「だっかっら、他にもまともな仕事あるでしょう?どうして貴女達はあえてこれを選ぶのですかね」
「それの犯人はガタイのいいマッチョだってよニヤリ」
「下着ドロだからPNT被ってるかもでねぇ?」
「単にお前らの趣味じゃねぇか」
三人は請ける仕事について言い争いをしていた。
「百舌鳥さんと栗栖さんは、いい加減に口びる切れろ。」
「ひどい」
「ひでぇ」
百舌鳥と呼ばれた一人は濃い深緑のパーカー姿で、いつもフードを被っている。
もう一人の栗栖と呼ばれた方は、眼を隠すようなマスクをした髪の長い人物だ。
「ほらいいから熊猫さんも行きましょうよクスクス」
「熊、お前ドMだろ」
「私はMじゃないです、不憫なだけです。あと仕事内容を聞いたから凄い行きたくないのですが」
三人目の熊猫と呼ばれた人は、怪物のお面を被っていた、声から察するに唯一の男性のようだ。
「仕事内容は、盗人の捕獲。罪状は下着ドロで主に男性の下着を泥棒しているらしいですよ」
「さらに犯人ガチムチのガチホモらしいです」
百舌鳥と栗栖はニヤニヤとしながら言った。
「なにそれ怖い、ガチホモ怖い」
真顔で熊猫はそう呟いた。
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