高速バス

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ふぅ… 4時間もこの状態って辛いな… 隣に誰も居ないのは幸いだけど。 前の人なんて、見知らぬ男同士で隣に座ってる…もっときつそう。 でもさ、意外と慣れると隣の人の存在って気にならなくなるよね… 行きのバスがそうだったし。 隣は同年代くらいの女の子で窓側の席に、私は通路側の席、って感じで座ってた。 初めは近いなと思うけど、目をつむって他のこと考えてたらいつのまにか寝ていて、目覚めたときに隣の子も寝てたとわかると、 なんだ隣同士でも寝れるんじゃんって、こう…少しだけ存在を忘れられたというか、そう言うと悲しいけど、存在を気にしないでやりたいことができた!ような錯覚に陥るよね。 あと、お互い寝れるほど、心を許し合えたって思っちゃう。 寝るって、理性を外して無防備になるじゃん。 それをお互いが出来たってことは、相手が何も悪いことしないって、ある意味信用したから出来たことなんじゃないかなと。 バスで寝て起きて、寝る前と何も変わりなく、異常な事態が起こってないと、さすが隣の人!って思う。さすが私が信用しただけあるっ!みたいな。 別に隣の人を疑ってたわけじゃないんだけど、無事に眠りから覚めることができたとき、なんか少し感動するんだよね。 いい人だったんだなって。
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