序章

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授業が終わり、放課後になりました。 クラスの人たちは帰り支度を始めています。 もちろん私、白石みことも帰り支度をしているのでありました。 そして、私が帰り支度をしている最中に、私のところに一人の女の子が来るのが、私の日常です。 「みっことー、帰ろうぜ」 耳にかかるくらいのショートの黒髪に、明るく元気な男の子みたいな口調のこの子は、私の親友の若竹雫(わかたけしずく)ちゃんです。 雫ちゃんは、若竹財閥のお嬢様で、お金持ちなのです。 さっきも言ったけど、ここは私立の学校なので、お金持ちの子も結構います。 「みこと、早く!外に車止めてあるからさ」 「はーい。今行くから待ってー」 と言う訳で、私は鞄の中に教科書を入れて、私たちは素早く教室を後にしました。
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