2人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
教室は校舎の三階にあった。
階段が辛い。。
やっと登り終えると、教室には明かりが灯っていた。
誰かいるのかなー?
いたら、間違い無く気まずい&ハズイな。。
よくよく見ると教室の明かりは黒板を照らすための明かりだけがついていた。
なんで黒板の明かりだけついてるんだろう。
よくよく見ると、黒板には何か字が書いてあった。
ハッキリとは見えないが、カラフルで大きな文字で、まるで、体育祭の前に、クラスのテンションが高ぶって、黒板に『優勝』って書いたようなカンジだ。
教室の近くに行くとその文字はハッキリと読むことが出来た。
『いままでありがとう』
って書いてある。
自分のクラスなのに、『失礼しまーす』といって入ってしまうのはまだ慣れていないせいだろうか。
教室には誰も居なかった。
人がいたのはベランダだった。
この教室はベランダに出るような扉は無いのできっと窓をまたいでいったのだろう。
ベランダには明らかに私服の女の子が1人立っていた。
…あの服、どこかで見たことある。
思い出そうと思った時だ。
彼女はベランダの下を覗き込む様にして身を乗り出した。
最初のコメントを投稿しよう!