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思い出したっ!!
あの子は確か朝にオレを起こしてくれた馬鹿クイーン的なっ!
いくら馬鹿クイーンでもそれはやっちゃダメだぁあ!!!
オレは無我夢中で教室の中を走った。
窓から彼女の服を掴んで落ちない様にこっちへ手繰り寄せた。
「なになに!?なんなの~!?」
彼女は服を引っ張られて、手すりからベランダに落ち、ズデーンと尻餅を着いた。
「危なかった。なにやってんだよ!?」
「なにって…」
彼女は少し上を向いて考えてから、
「えっと~ここから職員室の先生まで叫んでみようと思ったんだよっ♪」
ぜってー今考えただろ?
「じゃあ、あの黒板のメッセージは何なんだよ?体育祭ですかぁ!?」
「そ、それはー…」
また、少し考えて、今度は黙りこんでしまった。
よくみると、彼女は凄く整った顔立ちをしていた。少し童顔な顔と、赤茶に近い癖っ毛な髪が彼女の可愛さを引き立てている様に思えた。
そんなコトを考えている間、オレは彼女のコトをガン見していたらしい。
「…そんなにガッツリ見られても困っちゃうの~」
と彼女は自分の胸を両腕で抱えた。
急に変な声だすなっ!!
断言しましょう。
「誰もそんなとこみてねーよっ!」
「えっ!?そーなの~?」
何故驚く!?
何故ちょっと残念そうなんだよ!?
「ところで、まだ名前聞いてなかったよね。キミなんていうの?」
何を思ったかオレは彼女に質問してみた。
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