出会い

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「ミキに恋してミキに告白して欲しいの。その後…ミキがOKするから♪」 …はっ? 「それは、つまり三木さんをsheでは無くgirlfriendの方の彼女になるってことでしょうか?」 敬語になってしまった。 「そうだよ?」 こんなにもあっさり訳のわかんない頼み事をされても困る。 ってかこの空気、どうすればイイんだよっ!! 普段のオレならボケの一つでもかまして逃げるところだが… ボケるか…? ボケるのか!? いや、ここはあえて真面目に答えて、この変な空気から脱出せねば… 「わ、わかっ…」 「ひびきの答えは聞いてないよ?これは確定事項なの。あれっ!?今、何時!?」 手元の時計を見た。 「6時半だけど?」 「イイ時計だね♪ミキも時計欲しいな~。あっ、ミキ見たいテレビがあるから帰るねっ!!」 三木はピョンと窓枠を飛び越えてオレの前に立った。 「じゃあ明日にでもお願いねっ☆」 といった瞬間、三木がオレの方に手をやって顔を急接近させて耳元で囁いた。 「私には時間がないの。」 すると、クルっと回って教室を出ていった。 あまりの出来事に思春期真っ盛りのオレの心臓がバクバクいってる。 …オレは明日どうすればイイのだろう。
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