始まり

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オレは自然に目を覚ました。 手元の時計を見ると… 『10/26 8:15』 …ヤバイ。遅刻する!! どうもオレは時計で7分30秒を計ってしまっていたようだ。 馬鹿だー… オレは飛び起きてクローゼットを開いた。 クローゼットの中身は全て段ボールの中だし。 いい加減学習しろ!俺! 急いでその辺にある段ボールをあさりまくって制服を探し当てた。 着替えて、スクールバックを担ぎ家をでた。 灰色の街はとにかく人と車が多い。 空気がマズイからあんまり吸いたくない。 って、今はそんなことを考えてる余裕は無くて一刻も早く学校に行かなくては!! あ、教科書ー… 全部段ボールの中だ。 くっそ知るかっ!! もしかしたらを期待して、バックの中を走りながら覗き込むと… 中には、電車の中で読んでいた週刊の少年漫画雑誌が入っていた(泣) 慣れない信号を何本も渡った。 そろそろ学校が見えてきてもいいのだが、何でも都会の学校ってのは学校らしく無くて、どの建物だかよくわからない。 校舎に学校の名前が書いてあるわよ、という母の言葉を頼りに高い建物を見上げながら走った。 見上げながら、走っていたのだ。
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