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どうしたらいいんだよ!
てゆうか茉里って人も離れてくれないし!
パンパンッ
「いい加減にしろ。お客さんが困ってるだろ」
あの綺麗な人が手を叩いて注意した。
うわースゲーかっけー
てかやっぱ綺麗、かわいい。
茉里って人も離れたし、珪修って人も舌打ちしながら離れた。
「ごめんね。大丈夫?」
「はい、ありがとうございます」
「悪気はないんだ。許してね」
ヤバい。
ヤバいってマジで。
全身の細胞が訴えてるよ。
オレ、マジで本気で……!!!
「あの! オレ、彩戯学園高等部二年の河井由隆っていいます!」
「え、うん」
「お兄さんの名前は!」
「俺は……朝岡椎名、です」
オレは椎名さんの両手を迷わず握りしめた。
この気持ち、まさしくアレだよ。
間違いないんだよ!!!
「オレ、シイナさんが好きです!」
「……………………………………………………はい?」
オレの初恋は人生最高の雨の日。
こうしてオレの初恋は始まりを告げたんだ。
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