7/15.【始まり】

4/4
前へ
/14ページ
次へ
. 「でも信じて。俺は本気。これは、紛れもなく愛だよ。暁良、君を愛してる」  恥ずかしげもなく宮間は愛だと言って、俺の肩を抱き寄せた。  抵抗する間もなく唇を重ねられ、呆気なく俺のファーストキスは奪われた。  何が恐ろしいかって、それを当たり前のように受け入れてる俺が怖い。 「……宮間」 「久紀、だよ」 「ひ、さ……」 「うん、それでも良いよ。あき、アキ」 「ヒサ」  そう言って、またキスをした。  今度はちゃんと目を閉じて、受け入れた。  この瞬間、俺は確かに宮間を……ヒサを好きになった。 .
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加