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でも、大きくなって現実を知ってしまったら？
―突然、また世界が揺らいだ。
ぐるりと反転して…。
目を開けるとそこは世界会議の真っ只中だった。
喧嘩真っ只中のフランシス兄ちゃんとアーサー。それをはやしたてる、アルフレッド。傍観者と突っ込み役にまわる、王とイヴァン。完全に踊っている会議を見渡しながら、青筋をたてているルートに、どうしたものかと状況を見かねている菊。
どうやら寝てしまっていたらしい。ちゃんと椅子に座り直すと、菊が気づいた様で、にっこりと笑みを浮かべた。
それと同時にルートが声を張り上げて場を制裁する。
―大きくなって現実を知ってしまったら？
俺はね、多分大丈夫だと思うんだ。
小さな俺にはまだ支えが少ないから、考え込んで、溜め込んでしまうけど。
今の俺には大勢の支えになってくれる人が居るんだから。
神聖ローマがいないのは相変わらず寂しいけどさ。菊やルート、他のみんなに支えられているから、寂しさなんて吹っ飛んじゃうんだ！
だから現実を知ってしまっても、大丈夫。きっとね！
end
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