君への願い事

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数年後… 「フェリシアーノ!お前は訓練をサボってこんなところで何をやっているんだ!」 「ヴェ!る、ルート!」 青い海と青い空の下。 ルートヴィッヒがフェリシアーノへと近づいていくとフェリシアーノは慌てて持っていた何かを海へと放り投げた。 「…フェリシアーノ。今、何を投げたんだ?」 ルートヴィッヒは呆れながらにフェリシアーノを見る。 「ルートには内緒だよっ!さ、訓練 訓練~♪」 フェリシアーノは回れ右とばかりにくるりと方向転換をすると、一足先に港を後にした。 「何なんだ…?」 ルートヴィッヒはフェリシアーノの背中を見送った後、改めて港を眺める。 すると、白い何かが入った透明なものがルートヴィッヒの前を流れていった。 ――― 俺ね、またボトルを流したんだ。 でも前とは全然違う願い事なんだよ。 今度はね。 ずーっとルートと一緒に      居られますように! end
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