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これは私が大学在学中の時に体験した話です。
単位は十分であった私は、遊ぶ金を得る為にバイトを始めました。
大学のある駅の隣の駅。
その側のコンビニで、線路と踏切のごく近くです。
ご多分に漏れず駅の開設の際に墓地の移転があったとの噂の地であり、私が働いたコンビニ周辺も三角の土地に墓地が残っていたりと奇妙な区画が見られました。
その店で働いた期間は長くはありませんでしたが、不思議な現象に3度遭遇いたしました。
この話は、その中の1つです。
私は夜勤のシフトをしており、午前0時から翌朝8時までの勤務でした。
始めた頃は8時までに決められた作業を終えるのも大変でしたが、慣れてくると明け方は暇で、常連の方と立ち話する事もありました。
その中でも特に良く話したのは近所の自動車部品工場で働く中年の男性で、朝食とスポーツ紙を買う傍らいつも1時間程、雑誌を立ち読みして行かれます。
異変のあった日は近所の飲み屋の打ち上げか、多くのお客様が見え、仕事が遅れていました。
明け方になりようやくお客様もいなくなり、私は急いで店のモップがけに入りました。
そこに件の常連のお客様が来店しました。
気心しれた方なので、私は正直に理由を話し、レジを離れて掃除に専念する事の了解をとりました。
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