三章

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「ははは!凄いな!嬢ちゃん!でもな、憲治は悪くないし、それに、いろいろ慎哉の事で世話になってるんだよ。それより憲治。……お前の年下好きは変わらないな!」 智洋は笑って答える。 「と、智洋さん!……野田ぁぁぁ!貴様許さんぞ!俺様を侮辱しやがって!それに俺様の恋路を邪魔する奴は、誰であろうと潰す!」 「……先生。先生には私が……」 龍ヶ崎先輩は、頬を赤らめて末吉を見つめている。 「ほうほう。面白いことになってるじゃないか!俺もその恋路に混ぜてくれ!」 「おい……、クソ親父……、うるせー!」 ドン! 起き上がってきた慎哉は、龍ヶ崎先輩に抱きつこうとしている智洋を蹴り飛ばした。 「いった!てめぇ!何すんだ!このバカ息子!!」 バコッ! 智洋は立ち上がり慎哉の顔面に右フックをいれる。 「…っ!息子のつれに、デレデレしやがって!そんなだからお袋に捨てられんだよ!」 パンッ! よろけた慎哉は体制を整えて、そのまま右回し蹴りを放つ。 「っと!てめぇ!その捨てられた奴の所に残ったバカはどいつだよ!」 智洋は慎哉が放つ蹴りを腕で止め、そのまま掴んで投げ飛ばす。 「ちょ、ちょっと!止めて!」 堀畑先輩は、かなり慌てた様子で慎哉達に叫ぶ。 「あっ……、無理ですよ。こうなったら誰にも止めらせんから。放っていた方がいいっすよ。いつもの事で、お互い疲れたら終わりますから」 祐輔は苦笑いを浮かべ、プリンを食べ始めた。すると突然、誰かの大声が聞こえた。 「やめなさーい!!!!」 その声で慎哉達の喧嘩が止まった。
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