紅き少女。

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「アイツ、まだいるぜ?」 「懲りないんだな、ばっかみたい。いい加減この学校から出ていけよ。」 いつも通り。 そして何より、虐めをする主要メンバー以外の奴ら。 何もしていないからと、加害者意識を忘れている。 何もしない傍観者は、主要メンバー、加害者に等しい。 それが、いじめだ。 別にもういい。 挨拶しても、返ってこないのなら挨拶しなければいい。 陰口を言われてもシカトすればいい。 高校なんて三年だけなのだから。 何も気にすることは無いだろう。 俺はそんなことを思いながら、いつも通りノートにペンを走らせた。
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