『笑顔6』

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体中が痛い。 痛みで目を開けると、目の前には涙でグチャグチャになったメリちゃんとヒロ… 「タロちゃん!分かる?タロちゃん!!」 ぼくはゆっくり頷く。 『メリちゃんごめんね。いっぱい心配かけてごめんね。』 メリちゃんの手が温かい… 「良かったぁ。良かったぁ。心配したんだからね…もぅ何処行ってたのよ…」 メリちゃんの目からまた大粒の涙。 『んじゃ、元気でな。もう無茶すんなよ』 ぼくが生き返ったのを確認すると、笑って死神さんが手を振る。 『死神さん…ありがとう』 ぼくの、か細い声が届いたかは分からない。 ふわりふわりと、右手を挙げながら飛び去る死神さんの背中に、朝日が当たってキラキラ輝いて見えて、まるで天使のようだった。  
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