『笑顔6』

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『んで、これからどうするよ?』 『どうするって…ぼく死んじゃったし…でも、一度で良いから謝りたかったな…』 俯いたぼくの頭を死神さんは撫でながら小さく笑う。 『んじゃ、謝れば良いさ。』 『どうやって?ぼく死んじゃったんだよ?』 『方法はあるさ。掟破りだけどな。』 そう言うとぼくを動かなくなった【ぼく】に無理やりねじ込んだ。 『ダメだよ!こんな事したら死神さんが叱られちゃう!』 ぼくは抜け出そうともがいたけど、死神さんがそれを抑えた。 『まぁ叱られるだろうな。でもな、新入社員ってのはミスをするもんだ。特に俺みたいなペーペー社員はな』 大きな口を開けて死神さんが笑った。  
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