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死神さんに連れて来られた動物病院には、ヒロと動かなくなったぼく、そして、やつれてしまったメリちゃんが居た…
「少しでも食べて置かないと倒れてしまうぞ。タロは大丈夫だから。痩せてしまったメリを見たら、タロが心配しちゃうよ。」
メリちゃんは小さく頷いた。
「タロちゃん…死なないよね?」
ポツリ、ポツリとメリちゃんの膝に大粒の涙。
『どうだ?自分の目で見た感想は』
ぼくは何も言えなかった…。
『だろうな。あの子にとって彼氏も大切だが、それと同じ位お前の事も大切だったってこった』
やっと止まった涙が、後から後から溢れて、ぼくは、死神さんにしがみついて大声で泣いた…
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