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――ここはなんだ?
黒と赤の背景に俺は立っていた。
しかし、見覚えのない焼けていく町、星が見えない暗い夜空、そして止まない叫び声……
ここは一体……どこなんだ!?
まるで一方的な襲撃の光景に俺は不安になる。知らない光景を見せられているのか、それとも――
「だ、誰かいないのか!?」
勇気を振り絞って発した声に明確な返事はなかった。かわりに嫌な音と声が帰ってくる。
「いやぁぁあ!」
ザシュ――
……
怖い。
その一心が過った。
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