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大通りということで、人が多すぎる。
中々男に近付けない。
あと、5㎝弱なんだけど…
あっ…声を掛ければ良いんじゃ?
珠稀
「すいません、そこのお侍さん?」
腰に刀を差しているのは彼だけだから、直ぐ振り返ってくれる
男
「む?俺のことか?」
珠稀
「そうです、お侍さん?っぽい人は貴女しかいないです」
男は声を掛けられ驚いている。
私達は少し隅の方へ移動してから話し出す。
この人は未だにスラれたことに気づいていない
男
「して、俺に何の用かな?」
私は着物の袖から男の財布を取り出し見せる。
彼は首を軽く傾げた。
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