京へ来ました、が?

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珠稀 「これ、貴女のお財布じゃないですか?」 そう訊くと男は慌てて、懐や袖口を調べ出す。 3分が経ち、どうやら自分の財布だと分かったらしい。 彼に渡すと笑顔を見せてた。 男 「すいません!わざわざありがとうございます」 珠稀 「いえ、お気になさらず。次からは気を付けてお持ちになって下さい」 男は丁寧に頭を下げたのに対し、私は口元に笑みを浮かべ返す。 さてと、職業探しの旅へ行こう。 私はでわ、と別れを切り出すが男は止めてきた。 まだ何かあるのかと思い足を止める。 男 「何かお礼をさせて下さい!」 珠稀 「お気にせず」 男 「お礼をさせて下さい、男の面子が丸潰れです!!」
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