4人が本棚に入れています
本棚に追加
「はじめまして、お兄ちゃん」
突然、背後から女の子の声が響いた。
「お兄ちゃん?」
突然過ぎて、呆気に取られたまま、僕は問う。
振り向くと、そこには緑の髪で、それを大きなツインテールにした女の子がいた。
「私の名前は初音ミク!今日から貴方の妹になるの!」
嬉しそうに自己紹介をする。
「あ、あぁ、はじめまして…………僕はKAITO、よろしく。」
続けて僕も自己紹介する。
女の子…………ミクは、にっこり笑って「よろしく」と返した。
その後に、MEIKOさん、リン、レンも、この場所に迎えられた。
そんな新しい家族が増えたあの日を、僕は今でも覚えている。
「兄」と言うものになった僕は、アイス以外の大切なモノを知った。
時の流れはとても早くて、いや、早すぎて。
いつしか僕のマフラーはほつれて、縮んで、汚れきってしまっていた。
それくらい時が経ったある日の事だった、ミク達の様子がおかしくなった。
最初のコメントを投稿しよう!