Air…

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「はじめまして、お兄ちゃん」 突然、背後から女の子の声が響いた。 「お兄ちゃん?」 突然過ぎて、呆気に取られたまま、僕は問う。 振り向くと、そこには緑の髪で、それを大きなツインテールにした女の子がいた。 「私の名前は初音ミク!今日から貴方の妹になるの!」 嬉しそうに自己紹介をする。 「あ、あぁ、はじめまして…………僕はKAITO、よろしく。」 続けて僕も自己紹介する。 女の子…………ミクは、にっこり笑って「よろしく」と返した。 その後に、MEIKOさん、リン、レンも、この場所に迎えられた。 そんな新しい家族が増えたあの日を、僕は今でも覚えている。 「兄」と言うものになった僕は、アイス以外の大切なモノを知った。 時の流れはとても早くて、いや、早すぎて。 いつしか僕のマフラーはほつれて、縮んで、汚れきってしまっていた。 それくらい時が経ったある日の事だった、ミク達の様子がおかしくなった。
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