Air…

4/11
前へ
/13ページ
次へ
「でもっ!新しいパソコンでも…………」 「ダメよ」 遮ったのは、MEIKOさんだった。 「なんでっ…………?」 分からなかった。 MEIKOさんだって、マスターの歌を唄いたいはずなのに。 何故、消えてしまい、唄えなくなると言う事実を受け入れられるのか。 「分かってた。いつかは、こうなるって。だから、最初から――」 「最初から諦めていたの!?本当にそれで良かったの!?」 諦めきった顔のMEIKOさんを、遮る様に僕は怒鳴った。 だが、さらにそれを遮る様に、 「KAITO、MEIKO、本当にすまない…………特に、KAITO。お前は、誰よりも皆を、俺を、大切に想ってくれていたのに。」と 残念そうに、マスターは語る。 僕は負けじと口を開く 「マスター…………でも」 「KAITO…………本当に…………すまない」 またマスターに遮られる。 涙目で、マスターは続けた。 「こんなこと…………俺も嫌なんだ」 と。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加