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「でもっ!新しいパソコンでも…………」
「ダメよ」
遮ったのは、MEIKOさんだった。
「なんでっ…………?」
分からなかった。
MEIKOさんだって、マスターの歌を唄いたいはずなのに。
何故、消えてしまい、唄えなくなると言う事実を受け入れられるのか。
「分かってた。いつかは、こうなるって。だから、最初から――」
「最初から諦めていたの!?本当にそれで良かったの!?」
諦めきった顔のMEIKOさんを、遮る様に僕は怒鳴った。
だが、さらにそれを遮る様に、
「KAITO、MEIKO、本当にすまない…………特に、KAITO。お前は、誰よりも皆を、俺を、大切に想ってくれていたのに。」と
残念そうに、マスターは語る。
僕は負けじと口を開く
「マスター…………でも」
「KAITO…………本当に…………すまない」
またマスターに遮られる。
涙目で、マスターは続けた。
「こんなこと…………俺も嫌なんだ」
と。
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