11人が本棚に入れています
本棚に追加
目を開けるとそこは真っ白な世界。
何も見えない。
『……どこ…??』
不安になりながら声を発する。
すると、
『ここは、時空の入り口だよ、姫樺。』
と、ハスキーでとても透き通る声が後ろから聞こえた。
『誰…っ!?』
私は思いっきり振り返った。
『あなたは……?』
振り返ったところには見知らぬ少年が立っていた。
目鼻立ちが整っていて、見た感じ17.18くらいで、とてもカッコいいと思った。
『俺はタクト。魔法使いさ』
にっこりと笑うタクトという少年。
『魔法…使い?』
『そ。…………おとぎ話のね』
そう言って再び笑うタクト。
だけど、その笑みはどこか悲しげなものだった。
って言うか、魔法使いなんて本当にいるの!!?
なんか、信じらんないなぁ。
『姫樺。姫樺には今からタイムトリップをしてもらう』
『タイム…トリップ…?』
タイムトリップって、あのタイムトリップ…??
『そう。姫樺にはおとぎ話の世界をトリップしてもらう。』
『な、なんで……!?』
なんで、私がタイムトリップなんか…
『それは、今姫樺が持ってるペンダントが決めたことだよ』
そう言ってタクトは私が持っているペンダントを指差す。
『どういう意味……??』、
最初のコメントを投稿しよう!