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クリスタルタウンから遠く離れた地に、人と狼の姿を持つ者達が住む国があった。 そこはみな狼の姿になって狩りをしたり、または人の姿になって作物を栽培したり。 自給自足で賄っていた。 そのため、独自の文化が築かれ、また他国との交流はなかったのである。 その国は王と王妃がおり、民衆から絶大な信頼を得ていた…。 しかし、ある日突然。 王妃は無惨にも殺され、また王も深手を負ってしまう。 王の憎悪は決して消えることはなかった。 王は嘆き悲しみ、その悲しみは国を包んだ。 するとどうだ、作物は忽ち枯れてしまい、狩りの対象となっていた動物も姿を消してしまったのだ。 民衆は飢餓に苦しみ、そして 国は滅んだ。 殆どの者は死滅、しかし王だけは、憎悪と復讐心だけを糧に生き延びた。 この手からすべてを奪った男に復讐を。 それだけを力に。  
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