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「やれやれだぜ…」
「行くぜ!おいっ!」
「WRYYYY!!!!」
「闘いを純粋に楽しむものこそぉ!」
「………」
少年達はそれぞれ言葉を発して動き出し、女の子はなにも言わずに動き出した。
てか一人人間やめたやつがいるぞ。
そして少年達と女の子がちょうど真ん中あたりで接触する。
「おらぁ!」
「……」
まず、一人が殴りにかかったのを少女はすれすれで交わし、腹に蹴りを入れる。
それで悶絶している少年Bには目もくれず、二人目にクナイを投げつける。
「あぶねぇ!」
「オ・ノーレ!」
それを必死で交わしたが、後ろにいた少年Aに当たる。
少年Aは当たったところを押さえてうずくまる。
「飛び道具なんて卑怯だぞ!」
「刃引きはしてある。あんしんしろ」
「そういう問題じゃない!飛び道具は卑怯だろ!」
「じゃあぎゃくに聞くが一人に対して四人はひきょうじゃないのか?」
女の子がそう質問すると少年Cはたじろいだ。
「うぐっ…」
「どうする?このままつづける?」
「く…くそぅ!覚えてやがれ!」
「我魂魄百万回生まれかわろうともぉ!恨み晴らすからなぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!」
そう言い残して二人はやられた二人を担いで逃げていった。
「少年、だいじょうぶか?」
「うん…ありがとう…。きみすごい強いね」
「あぁ…まぁ、な…」
「俺にも戦いかたおしえてよ!」
「………わかった」
俺がお願いすると少女は少し考えてから頷いた。
「ありがとう!俺いぶき ゆう。きみの名前は?」
「私はしいな えりだ。よろしく、ゆう」
「うん!よろしく、えり!」
こうして俺達二人の運命の歯車がかみ合い、とても楽しく悲しい物語の幕が上がった。
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