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かけがえのない時間
明日から3月。
4月から復職するのであれば、申し出なければならないタイムリミットである。
おそらく、条件としては恵まれていて、贅沢な!と叱り飛ばしたい方もいるかもしれない。
私の勤務先は、企業イメージを売る戦略もあり、ワークライフバランスを大切にしている。
つまり、会社が「プライベートを大切にしてください」と言ってくれるので、女性にとって、とても働きやすい会社といえる。
その中のひとつとして、子供が3歳を迎える日の前日まで、育児休職を認めてくれている。
しかし、問題がある。
わが家は住宅の二重ローンなので、私が働かないことには、毎月大赤字になってしまう。
予想より大きな赤字発生で、やっぱり復職した方がいいのかと迷うようになった。
幸い、同じ市内でも10倍、20倍のところもあるのに、私の住む地区は、選ばなければ、すぐにでも託児所に預けることができる。
復職で、たしかに経済面では一息つけるけれど、迷った末、やっぱり見合わせることにした。
できる限り子供と過ごしたい、できる限り母とも過ごしたいという気持ちを優先させたのだ。
あと1年1か月、休みと思えば長いけれど、もう2度と戻ってこない時だと思うと、何にも代えられない大切な時間。
稼ごうと思えば、今しかない大切な時間を諦めなければならない。かけがえのない時間、だけどビンボーとの戦い。
どちらが自分にとって大切なのか選ぶこと、大きくいえば、自分がどういう生き方をするのか決断することが、近年、とても多い気がする。
私も大人になったってことかなぁ…って、40も近い私がいうのも変か…。
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