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母子水入らず
久々に、ちー坊と2人きりで1日を過ごした。
実家にいると、母の世話や炊事洗濯に追われて、ちー坊との時間は、どうしても後回しになってしまう。
今日は、彼のペースで過ごそう、いっぱい一緒に遊んであげよう。
そう決意し、公園に繰り出した途端…
ちー坊を落っことしてしまった。
正確には、抱っこしていた私が転んだのだ。
ニコニコお喋りしながら歩いていたのに、突然、膝が前に出なくなり、あれ!?と思っているうち、二人してアスファルトに転がっていた。
よく見れば、ちー坊がいつも座りたがる石のオブジェが…。
抱っこしていて見えなかったとはいえ、いきなり出没したわけでもなし、いい大人が、見知らぬ人から心配されるほどの勢いで転んでる場合じゃないよなぁ…。
しかも、まだ半分赤ちゃんの子供を抱いてるのに。
ごめんね。ちー坊。
ママ、もっと気をつけるよ。
私の膝は、腫れ上がり血まみれだったが、幸い、ちー坊は怪我もなく元気で、凹む私をよそに、悪戦苦闘の末、セロテープでブランコを作り、ご機嫌だ。
私も、赤ちゃんの頃、お風呂でよく落とされたらしい。
元気だった頃、母に、「よく落っことしたよ」と言われた時は、なんて不注意な親だと思ったものだ。
落ちる様子がスローモーションで見えていても、漫画のように、パッと抱きかかえて助けるなんて、できない。
「あ!」と思っているうちに、もう落ちて泣いているのだ。
自分が盾になっても守ってあげようと、いつも思っているのにな。いざとなると体が動かない。
お母さんも、そうだった?
明日は、母とそんな話をしてみようか…。
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