まだ風邪っぴき…

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まだ風邪っぴき…

ようやく風邪が治ってきた。 今回は、ちー坊の方が症状は軽く、鼻はジュルジュルでも、熱はすぐ下がり、わりに元気だった。 一方の私は、同じ風邪のはずなのに、風邪のあらゆる症状に次々に襲われ、久々に辛い風邪だった。 授乳中の風邪は、何重苦にもなるから、ホントに大変。 授乳しているから、おいそれと薬は飲めない。 夜中も授乳するから、しっかり眠れない。(しかも、子供も苦しいから、しょっちゅう起きる。) 授乳は他に替わってくれる人がいない。「お母さん」も替わりがいない。 「お母さん」の大変さを実感した。 私自身は、ミルク全盛期に育ったため、母乳ではなかったけれど、小学生になっても、具合が悪ければ母の布団で一緒に寝た。 具合が悪くて辛いけど、普段は仕事に忙しい母を独占できる、私にとっては嬉しい時間だったように思う。 でも、働くお母さんだった母は、大変だったろう。 仕事から帰った母は、父と晩酌をし、妹の話し相手をする。 今にして思えば、妹が羨ましかったのかもしれないが、私の記憶している一家団欒は、父と母と妹を、祖母と私が遠巻きに見ている光景だ。 そんなふうに、普段、私のことはあまり見てないのかな~と思っていても、具合が悪い時、真っ先に気づいてくれるのは、いつも母だった。 普段は我慢できること、頑張れることも、弱っている時は辛い。 その辛さに気づいてくれる人がいるということが、どれだけ有り難いことなのか、私はわかっていなかった。 ちゃんと見ていてくれる人がいるということ。 それはとても嬉しいことなのに、母の仕事が看護婦だったために、「仕事柄なんだろうな」とずっと思っていた。 具合が悪い時、体のしんどさは、誰も替わってくれない。 でも、気持ちのしんどさは、母が半分もらってくれていたんだ…。 もっと早く気づいてもよかったのに、今頃やっとわかった。 お母さん、ごめんね。 風邪でなかなか行けないけど、もうすぐ、また行くからね。娘の替わりも、他にはいないもんね…。 (アップする前に風邪が振り返しました。いつ治るんだろう、私…。)
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