レストランで

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魔法と科学が発達したこの世界。 一般人の日常はどんな世界でも平穏で、ナポリタンのおいしいイタリア料理店で、グランという友達のごちそうで青年ミストはその彼と共に席に着いた。 「えへへー、どうしようかなー」  メニューの内容だけで胸を躍らすミストに対し、グランは言う。 「ナポリタンをオススメしてこの店に来たんだから悩むなよ」 「違うよ、何皿食べようかな、って悩んでるんだよ」 「人の金だからって調子に乗るな」  そしてその後、洒落た店で洒落た会話を楽しむ訳でも無く、貧乏なミストはスパゲッティにただひたすらがっついた。それこそ皿までかじる勢いだ。 「お前、どんだけ腹減ってんだよ……だから皿をかじるな!」  一緒に居て恥ずかしい程にはスパゲッティにがっつき続ける。 グランが聞いても返って来るのはスパゲッティを啜る音だけ。 なんて迷惑な話しだろうか。 それからスパゲッティのお皿が光るほど綺麗になるまで3皿も食い尽くしたその後の事だ。
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