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家族が死んで、もう10年近くになる。正直もう死にたい、父さんと母さんと鈴のところに逝きたい。だけど、それはまだ早い。私の家族を殺した奴等に復讐するまでは。それに、死んだとしても私が逝くのは地獄だろうしね。
そう思っていると突然誰かの声が下の階から聞こえてきた。
「ヒカリちゃ~ん、早く起きないと遅刻しちゃいますよ~!」
「今起きま~す、ふぁ~。眠いな。」
今、私を起こしてくれた人は桜井美香さん。両親と弟の鈴が死んだあの日から1人になってしまった私、石井光を育ててくれた人。私にとって美香さんは命の恩人。
「ヒカリちゃ~ん!本当に遅刻しちゃいますよ~!」
美香の大きな声聞き、急いで学校に行く支度をして一階のリビングへと走って向かった。
私は偽る。自分の全てを、私の復讐をやり遂げるまでは。美香さんには悪いけど、私は闇の道に行く。美香さんを巻き込む訳にはいかない!その為には・・・。
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