第2章

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入学式を終えた昂斗たちであったが、次に待っていたのは入学式と同じ内容の始業式。 …の合間のHRであった。 そのHRではちょっとした入学後にする計測を行っている。 その測定器が運ばれ教卓の上に置かれ、辰未子も教卓に立つ。 「これから魔力を測定するよ。本気で測りなよ!」 『はーい』 楽しみにしていた奴等は嬉しそうに返事をして、嫌な奴等は個々に遊んでいた。 「また…渡辺からだ」 「またですか…」 ちょっとばかし暗い顔をしながら立ち、測定器まで歩いて、 「手を入れればいいんですか?」 「そう、入れてから手に魔力を集めなさい」 と簡単なサンプルにされる渡辺…少し可哀想かな。 出た数値も高等部では平均的な1500程度… 次々と入れ替わりで手を入れていく。 そんな中、簡単な測定なだけあって一人2分ペースで進み、26分で海弍の番になる。 「ふぅ、どこまで上がっているか…」 と手を入れて、魔力を注ぎ入れると結果…2500、しかしながらそんなに上がっていなかった。 シャルアナの番になると強烈な数字と、女子たちのボルテージの高騰が現れる。 数値は15000、高等部の人間にしたら桁が一つ違う。 これはプロの魔法使いレベルの魔力量だ。 次に刀亜でまた教室が沸く。
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