第2章

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刀亜の出した数値が8000、素晴らしい優等生である…この二人は… あとは朝宮兄妹を残して終わってしまう。 「つぎは…朝宮妹」 「…名前で呼んでくださいよ…」 文句を言いながら手を入れて注ぐと6800と表示され、今までで一番高い数値に固まってしまう。 後ろから近づいた昂斗が頭に手を乗せ、よしよしと撫でてあげる。 するとゆっくりと固まりが解けていく。 「良かったな」 それだけ言うと瑠璃の背を軽く押して、席に戻らせる。 そして自分の手を測定器の中に入れて、集中していく。 結果として出た数値は7600、このクラスでは第三位の魔力だった。 昂斗は嬉しそうに、席まで戻って行く。 戻ったのを確認した辰未子は、計測器を横に置いて、 「あと、25分てところかな。教室から出ないのと、暴れないなら自由にしていいよ。」 その言葉に気が抜けたのか、みんなが揃って脱力する。 その姿が見ている側としては楽しかったのか、辰未子は忍び笑いを漏らしていた。 「昨日の自己紹介で気になった人に近づくチャンスだから、有意義につかいなさい」 そんなことは知ったことではない昂斗は、瞬間に眠り込もうとしたが、堕ちるときに椅子を、蹴りあげられ、起きる。 その犯人も解っているので、そちらに向くと、瑠璃が少しだけムスッとしていた。 「瑠璃、どうした?」
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