第2章

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「えっ…ああ俺か…すいません。なぜ、ここに居るのかが気になって…」 とっさのことで、返事をして、口に出さないでいたことまで言ってしまう。 すると、顔が一気に赤くなり、パクパクと声も出ないままに口を明け閉めする。 昂斗と瑠璃は途端に笑い始め。 こんな表情の主を見たのが初めてだったのか、刀亜ですら笑ってしまっている。 やっとのことで気を持ち直したのか、深呼吸して、 「あ、貴方には関係のないことのはずではありませんか!」 「シャルアナ様、そろそろ時間ですので」 と言いながら、まだ、笑っているのか、肩が小刻みに震えている。 昂斗と瑠璃は不機嫌な主を席につれていく刀亜に向かい、手を振る。 すると、刀亜は律儀におじぎをして歩いて行く。 「シャルアナさんと風魅か…かなり強いんだろな」 「ふふふ…にぃやがそんなこと気にするなんて珍しいね」 「…そうか?」 瑠璃が頷くと、昂斗はうーんと唸ってしまう。 昂斗は視線をさまよわせていると、辰未子がいないことに気づいた。 「なあ瑠璃、先生ど…」 ちょうど、瑠璃に聞こうとしたとき、教室の扉が開き、辰未子が入って来た。 そのまま教卓に歩いて行くと、生徒たちが席に座り、前を向き、辰未子の到着を待つ。 到着するとすぐに、生徒の方を向いて、
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