第2章

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そのまま、みんなを連れて講堂に向かう。 なんとも行動が早い先生である。 そして講堂まで着くと、席を指示して座らせると、昂斗の隣の席に座る。 普通は後ろなのに… そう思って、周りを見回してみる。 すると他のクラスを見ていても担任は先頭に座っている。 「ふぅ~、やっぱり普通の学校とは違うな…」 「そうだね。あと、5分くらいで始まるね」 「あんたたち、本当に仲がいいね」 二人が話し出すと、辰未子が笑いを隠しながら話しかけてくる。 「先生、もう始まるのにいいんですか?」 「いいよ、また忌崎学園長以外は面倒な話だからね」 そんな軽い態度が先生らしくなかったが、昂斗たちにはいい先生だと思えた。 「それでいいんですか」 「バレなきゃいいわけ」 少しだけ子供っぽい笑顔を二人に向けて、かなり楽しそうにしている。 先生と言うよりも友達に近い感覚を覚えてしまう。 そんな笑顔を見ながら少し話していると、いきなり照明が消える。 「先生、これは学園長の趣味ですか?」 昂斗がふとした疑問を聞くと、耳だけこちらに傾け、 「これは…趣味でしょうね」 舞台から目を離して、昂斗を見て言う。 音が止み、また照明がつく。 これは慣れない… 「新入生諸君、今日は部活の決定を行ってもらうが…すぐに決めろとは言わん。じっくり考え、見学し、5月までに決めなさい。」
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