第2章

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これからが楽しみでしかたがないといったような顔で堅太は外に目を向ける。 「朝宮君、どうするのかな…逃げ切れるかな」 「わたしをなんだと思っているんですか」 二人の声だけが学校で聞こえていた。 その頃、昂斗はゆっくりと瑠璃と並んで歩いていた。 「にぃや、生徒会だけはダメだからね」 「えっ…何でだ?」 心を見透かされたと思い、慌てた昂斗は肯定の返答をしていた。 「やっぱり、生徒会が候補に入ってたんだ…」 「なっ」 その言葉に昂斗は慌て、言い訳しようとした口は瑠璃のじと目で止められる。 「もう…にぃやは分かりやすいの。」 「…そうなのか」 昂斗は正面から言われて、かなり落ち込んだ。 「まあ、にぃやが入りたいならいいけど…他のも見に行こ?」 瑠璃の言うことにも一理あるので、昂斗はゆっくりと頷いたのだ。 そして二人、歩幅合わせて帰っていると、前に黒塗りのリムジンが止まる。 今、歩いていた道は狭いのに上手いな… そして座席の方から一人の女性が降り、こちらを向いて微笑む。 昂斗と瑠璃は爽やか過ぎる微笑みに戸惑い一歩下がった瞬間。
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