第2章

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「母親が会いに来たのに逃げたらダメや。」 この人の言葉の通り、いつも家にいない多忙な魔法使いで、昂斗たちの母親…朝宮零(アサミヤレイ) 「母さん、帰って来るなら連絡くれよ。」 「ごめんね~、この休暇はいきなり決まったから連絡する暇がなかったんや」 腰ほどまである黒髪が風にたなびく。 家の母親は本当に41とは思えないほど若く見えるし、ナンパされるのなんて日常茶飯事。 「タカ…あたしの知らないとこで年齢を強調しなかった?」 「してない、してない!」 なんだか見透かされている気がして、昂斗はかなり慌ててしまう。 昂斗が慌てている横で瑠璃は何か考えていた。 「どうしたの瑠璃?お母さんに質問かな?」 瑠璃の様子に心配したのか、母さんが聞いてきた。 「うーん、あのねお母さん。いつまで休みか聞いていい?それと理由」 「一月で、理由はわかってるんやろう?タカに会いに来たのが第一の理由。」 「ちゃんとした理由の方をお願いね、お母さん」 なんとも怖い笑顔が母親に向けられる。 「もう、怖いわ…さっき近くで危険な反応があったから。その調査。」 「解決したんでしょ?」
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