第2章

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「その言い方やと…まだまだやね」 「まあ、まだ五つだよ。けどさ瑠璃は全系統の全魔法をつかえるだろ…」 零は「珍しいわな」と頷いている。 「でもな、瑠璃にはタカほどの魔力はないんや。勝ち負けは戦い方によるな」 自分の言いたいことを言うとさっさと昼食に戻っていく。 いつも自分の言いたいことを言うと、すぐに元の行動に戻っていく。 瑠璃はというと褒めて貰えると思っていたのか、零の最後の言葉に落胆してうなだれている。 「お前はすごいな」 そんな瑠璃の頭に手を乗せて優しく撫でてあげる。 すると、瑠璃の顔が笑顔になり、途端に頭を手に押し付けてくる。 可愛いからまた撫でる。 二回ほどして満足したのか、昼食に手をつける。 やっぱり家はいいな… しみじみと思う昂斗であった。 楽しい昼食が終わると、零が仕事部屋に引っ込み、瑠璃も自分の部屋に引っ込んで行く。 昂斗は一人になり、食器を洗い、テレビをつけて座る。 「明日は一日、レクリエーションか…部活どうしよぅ……流れに任せようか、うんそうしよう」 などと、自己解決して自分の部屋に戻っていく。
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