第2章

16/18

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
また夕食は昂斗が作ることとなった… 翌日… ホントに何にも見るところがなく、ただただ教科書の購入と校舎案内だけで終わってしまった。 海弍も瑠璃も、ついでに昂斗も不完全燃焼で終わってしまった。 ゆっくり歩く兄妹。 そんな二人は立ち止まり、緊張感が漂う。 「すごいですね。今の魔力に気づくとは。」 声のした方へ二人で顔を向ける。 そこには生徒会副会長がスラッと規則正しい姿勢で立っていた。 「なぜ、副会長さんが魔力を放っているのですか?」 「お二人を試したくなっただけです。」 昂斗は重心を落として、戦闘体勢に変わる。 「慌てなくても大丈夫ですよ。後日お誘いしますので。」 それだけ残して、逆の方向へ歩いていく。 少しして緊張の糸が切れてしまったのか、昂斗が座り込んでしまう。 「にぃや、大丈夫?」 瑠璃は心配になり、声をかける。 「大丈夫だけど…あの先輩、危険だな…」 「だから言ったでしょ?生徒会はやめといた方が良いって」 昂斗は落ち着くと立ち上がり、 「やめとくよ」
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加