第2章

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二人そろって歩き出し、ゆっくり帰る。 「へぇ~、摩耶ちゃんを危険視するんだ~。」 人の気配がその独り言と共に消える。 昂斗たち兄妹は気づかなかった。 「うん、強そうだね。僕ほどじゃないけどね。了解。監視だけでいいのかな?」 それだけ聞くと、通信機を切る。 不気味な笑みを浮かべ、そこから去っていく。 「じゃあ、またね昂斗」 「この辺ですよね?」 「ああ、ここだ…測定器を設置するぞ」 「はい」 三人ほどの男たちが、森の中で作業していた。 「しっかし、こんなところから反応が出るもんなんですか?」 「珍しいのは珍しいが、無いわけではないさ」 「リーダー、設置、終了しました」 一人作業していた、隊員がもどってきた。 「では、測定を開始する。」 スイッチを入れようとすると風が木々の間から通る 『なんじゃ、つまらんのぅ。法術師ではないのか…』 何もない所から声が聞こえる。 その瞬間に測定器が引き裂かれ、調査隊が見たのは猫… ただそれだけだった。 「お母さん、仕事の連絡が来てるよ」 「わかってる」 母親が通信機(電話)を起動する。 「何の用やの?こっちは愛しのタカにマッサージしてもらってたのに」
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