第3章

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もう入学してから10日が過ぎ、新入生一同も少しずつ慣れ始めていた。 そんなことがなぜわかるかって? 風魅に告白するやつら、特に一年生が増えてきたからな。 俺に寄ってくる人? いるねぇ… 生徒会のやつらが毎休み時間にやって来るな… しかも、生徒会朝宮勧誘係になった(?)シャルアナまで来て、お願いという名の尋問をくらうはめに… それ以外は平和なもんで、魔法やらの歴史やらを習っているな。 ああ、あと実習とかはまだだからね。 来週辺りから少しずつ入るらしいけどね。 今、俺がどこにいるかって? 魔導機初歩ていう授業に出ている最中。 生徒会からの勧誘がないから授業中は気楽だね。 今、習っている内容は色々大事そうだからちゃんと聞いておくとするか。 魔導機とは魔導の力を他のものの動力として扱うことにより動く機器のことを言う。 これは今では、失われつつある大前提である。 現在、魔導機という言葉が指しているものは… 武器に魔導の力を応用したもののことを指す。 魔導機は戦争のために造られた…しかし、今では日常のものとなったはずだった。 人の業は消えないのか、身を守るための武器だけでなく…兵器までがまた産み出されている。
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